アンモナイト
標準的な殻(から)の形態から、この啓示的な不思議の“石”を手にした古代ローマの博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスは、古代エジプトの太陽神アモン(Ammon、アメン、一時期は最高神アメン=ラー)が持つ螺旋(らせん)状に巻いた牡羊様の角を連想し、「ammonis cornua(アムモニス・コルヌア。=horns of Ammon、アモンの角)」と呼んだ。フランスのブリュギエール(J. G. Bruguière。1789-1792)はこれに倣(なら)って1789年、化石動物と
してのこの“石”を、ギリシア語で「Ammon + -itēs (=en:-ite、of stone、ja:…鉱物、…化石」、すなわち「Ammonitēs(アムモニテース、アモンの石)」と呼ぶことにした。そしてこれをラテン語では「Ammonita(アムモニタ)」、英語では「Ammonite」と言い倣わすことになり、日本語では英語の綴りと発音に由来の転写で「アンモナイト」と呼ぶこととなった。
中国では、アンモナイトの殻に見られる縫合線(ほうごうせん)が織りなす幾何学的模様から菊の葉との相似を読み取り、「菊石」と記す。日本でも同様に記すことが多い。
日本では他に「アモン貝」とも言う。国内の主要な産地である北海道では「かぼちゃ石」と通称。
アンモナイト亜綱の動物種の日本語における呼称は、学名の英語読み、もしくは学名の英語変化形の読みに準じてのものが広く浸透しており、英語発音に準じた読み、もしくは、ラテン語読みと英語読みを織り交ぜたものが圧倒的に多い。学名はラテン語であり、創始者は言語的混乱を避けるべく定めたのであるから、本来、学名はラテン語で発音されるべきであるが、本項では日本における普及名を採用し、ラテン語発音はこれを但し書きするに留めた(仮名表記の前に la: と表示)。日本語による別の読みもあるが、ここでは省略し、各項目に譲る。
殻(螺環)の内部は、現生オウムガイ類(オウムガイ属〈ノーチラス属〉 genus Nautilus )と同様、軟体部が納まる一番外側の大部屋(住房;じゅうぼう)と、その奥にあって浮力を担う小部屋(気房;きぼう)の連なりとで構成されている。住房と気房とは細い体管(連室細管)によってつながり、ガス交換がなされていたはずである。
気房は、数学的規則性(ベルヌーイ螺旋)をもって配置される隔壁(セプタ、septa)によって奥から順次区分される造りになっている。そこにあった体液は排出され、代わりに空気が採り込まれることで中性浮力が発生する。これによって気房は魚の鰾(ひょう。浮き袋)に相当する器官として働いていたと考えられる。この説は、たとえ巨大な種であっても行動に不自由は無かったとのさらなる推論を可能にする。
現生オウムガイ類の飼育研究から、殻の成長に伴って軟体部が断続的に殻の口のほうへ移動し、その後に残された空洞は、最初は体液で満たされているものの浸透圧が作用して体液が自然に排除される仕組みであったと推測されており、積極的にガスを分泌するのではないと考えられている。現生オウムガイ類との相違点として、現生オウムガイ類の隔壁が殻の奥に向かってくぼむのに対してアンモナイトの隔壁は殻の口の方向に突出する傾向があること、隔壁間の空洞を連結する連室細管は現生オウムガイ類では隔壁の中央部を貫通するのに対してアンモナイトでは殻の外側に沿っていることが多いことなどが挙げられる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
アンモナイトって本当に面白い形をしていますね。
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